熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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経営学修士では一体何を学ぶのか?経営学の特徴と具体的な分野

   

経営学修士。
ビジネスをしている人ならば、どこかで一度は耳にしたことがある単語だと思います。
なんとなく経営に関する学問をよく勉強した学位なのだろうということは想像できます。

そこで一体何を学ぶことができるのでしょうか?
そのことをしっかりと知っている人はどの程度いるでしょうか?

そこで、海外でMBAを取得した熊が自分の経験を元に経営学修士を色々な側面から見てみたいと思います。

経営学修士シリーズとして、学位の説明からメリット・デメリットなどをお伝えしています。
今回は経営学修士で学ぶ内容についてお伝えします。

経営学は新しくて、学際的な学問

新しい学問

そもそも経営学とは非常に新しい分野です。

1980年代中盤に活躍したフレデリック・テイラーが科学的管理法の父と言われます。数学の起源は数千年前、物理学も17世紀頃と言われています。それに比べると、非常に若い学問であることが分かります。

しかも非常に速い速度で進化を続けています。
特に計算科学、コンピューターの発達による進化はめまぐるしいものがあると思います。

1970代から2000年代くらいは、計算科学の発達とファイナンスの発達が結びつき、非常に大きな飛躍を遂げました。

ウォールストリートでは、計算科学の専門家がオプションを代表として、様々なデリバティブを開発し発達しました。

現代では、計算科学はマーケティングの領域で非常に重宝されています。AmazonやGoogleに代表される顧客データを分析、解析して、より収益を上げる手法はIT企業と結びついて大きく発達しています。

アメリカの某記事によると、今後10年の最もセクシーな職業はデータサイエンティストいう結果もあるので、この分野への注目度の高さがうかがえます。

このように、経営学はまだまだ若い分野であり、今後より発展していくと思います。

学際的な学問

経営学は学際的な学問です。

先ほどの例でも挙げた通り、コンピューターの発達は経営学の発展に大きく貢献しています。しかしながら、もともと経営学は非常に学際的な学問です。

こちらの記事でも示した通り、経営学は経済学、社会学、心理学が複雑に絡まりあった分野です。それだけ、人の集まりである企業を分析するには、多くの視点で見る必要があるということだと思います。

そして、同時に経営学の分野にはそれだけ多くの分野の専門家が集まっています。
例えば、戦略論で有名なマイケル・ポーターは経営学ではなく経済学の博士です。

このように経営学は非常に学際的な学問です。

経営学の主な分野

機械工学を思い浮かべると、その分野には材料力学や製図といったより小さな分野があることに気づきます。それではMBAで学ぶ経営学にはどのような分野があるのでしょうか?

前述のとおり、経営学は様々な要素が非常に複雑に絡まっているので、その分類の仕方も様々あります。ここではその一例として主な分野をご紹介します。

戦略

経営学というと、戦略を一番に思いつく方が非常に多いのではないでしょうか?

コンサルティング会社や事業会社の経営計画などに代表されるように、経営の上層部は閃絡を作っているという印象を持っている方が多いのではないでしょうか?

熊もMBAと言えば戦略という印象でした。

戦略ではどのようなことを学ぶのかというと、まずは戦略とは何かという定義から始まります。

その後、マイケル・ポーターの理論を中心に、実企業の戦略を例に挙げながら、戦略の特徴を学びます。ここで有名なファイブフォースを学びます。

その後、競争優位となるための戦略、コアコンピタンスなどを学びます。学校によっては、ゲーム理論を学ぶこともあるようです。

マーケティング

続いてマーケティングです。

マーケティングというとセールスのイメージがどうしても先行しがちですが、マーケティングとは、マネジメントと市場をつなぐこと、あるいはマネジメントと市場をつなぐことで、価値を生み出すことと言われます。

その後、市場を分析するためのフレームワークである3C(最近は、5Cや7Cと言われることもあるようです)、実際に売り込んでいく戦略をつくるための4Pなどを学びます。

3Cとは「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」で、市場を分析する際の必ず考慮すべき要素です。5Cや7Cと言われているのは、近年は更に要素が追加される場合があるからです。

4Pは「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「プロモーション(Promotion)」です。近年はPackageなどが加わることもあるようです。これらは実際に販売戦略を考えるときに、考慮すべき内容となります。

学校によって違いはあるようですが、実際のケースを読み、ターゲットセグメントの分析、3Cと4Pを繰り返し行うことで実際に身につけます。

オペレーション

オペレーションは、一見すると非常に地味な印象があると思いますが、利益の源泉ともいえる分野です。また、CEOを輩出する役員の多くはCOO、オペレーションの役員であることが多いです。

オペレーションで学ぶことの代表は、在庫管理やサプライチェーンです。そして、日本人にとってとても嬉しいのが、ほぼ間違いなくトヨタのカンバン方式やカイゼンがでてきます。また、サプライチェーンでの原価管理や交渉術などもこの分野に入ってきます。

マーケティングのように華やかではありませんが、やればやった分だけ効果が出やすいぶんやだと言えると思います。

ファイナンス・アカウンティング

ファイナンスやアカウンティングというと分かりにくいかもしれませんが、財務戦略というとぐっと親しみが持てるかもしれません。

社債や借金などのどこから資金を調達するのか、その場合のリスク管理はどうなるなど、会社の外と中のお金のやりとりをコントロールするすべを学びます。

また財務諸表を細かく分析し、在庫回転率などの指標に直して比較する方法も学びます。

経営は、ヒト・カネ・モノ・情報をコントロールすることと言われます。その1分野であるカネの動きを読み取り、分析する方法を学びます。

ソフトスキル

ヒト・カネ・モノ・情報でいうと、ヒトについて学ぶのがソフトスキル系の分野になります。

具体的には、リーダーシップや交渉術、社内政治と権力といった単語がキーワードとなります。

中々学問で学んでも身に付きにくいものですが、知識と知ることがまずは第一歩となると思います。その後、実際の生活の中で身に着けていくことが重要となります。

また、このソフトスキル系の学問はナレッジマネジメントや組織論にも非常に強く関連しています。

アントレプレナーシップ

近年、特によく聞くのがアントレプレナーシップ、起業論です。シリコンバレーのIT企業に代表されるように、日々様々な新しいビジネスが生まれています。

世の中のスピードが上がり、不確実性は高まっています。この中で、新しい企業を0から作るということを学びます。アジャイル開発などからリーンスタートアップといった方法論が生まれ、ビジネスモデルキャンバスといったツールも生まれてきています。

このように、不確実な世の中でどのように0から1を生み出すのかということを学びます。

まとめると

MBAで学ぶ内容についてまとめました。経営学が比較的新しい学問であること、そして学際的な分野であることを示しました。

戦略、マーケティング、オペレーション、ファイナンス・アカウンティング、アントレプレナーシップの特徴について説明しました。

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