熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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【MBA留学】日本人MBA取得者の就職パターンのまとめ

      2016/01/05

MBAを取得しようと考えたことのある人の多くは、きっとその先の転職も考えたことがあると思います。将来と人生を決める重要な要件ながら、MBA取得者の就職先に関するデータはそれほど出てきません。

これまで、日本人MBA取得者の就職先について考えてきました。
今回は、日本人MBA取得者のよく聞く就職パターンについてまとめます。

大きく分けると5パターン

日本人MBA取得者のよく聞く就職パターンは大きくわけると5つになります。最後の1つはちょっと特殊なので、初めの4つについて見てみたいと思います。

jobmatrix

上の図は初めの4パターンについてまとめたものです(今回はアメリカを対象にしています)。
初めの4パターンは、どれも企業に就職するパターンとなります。多くの方がこの道に進むと思います。

この4パターンを2つの軸で分解します。横軸が会社の存在する場所です。アメリカで就職したいのか、日本で就職したいのかということになります。縦軸は会社の本社が存在する場所で、いわゆるアメリカ企業(日本だと外資系)なのか、日系企業なのかです。

  • ①アメリカでアメリカ企業に就職
  • ②日本で外資系企業に就職
  • ③アメリカで日系企業に就職
  • ④日本で日系企業に就職

アメリカでアメリカ企業に就職は、その名の通り、アメリカに存在するアメリカ企業、例えばGEやBank of Americaといった企業に就職します。アメリカでアメリカ人と同様にやっていきたいという方には、この選択肢となると思います。

続いて、日本で外資系企業に就職するパターンです。場所は日本なので、アメリカ企業などは外資系と呼ばれます。外資系にはMBAの就職受け入れ枠を持っているところがあるので、MBAで学んだことを用いやすい環境があります。

続いて、アメリカで日系企業に就職するパターンです。アメリカにも日系企業は多く進出しています。トヨタやマツダといった車から、電機やバイオの企業まで多くが進出しています。これらの企業に、現地人枠として就職するパターンとなります。

そして日本で日系企業に就職するパターンです。元の会社に戻る場合もありますが、転職の場合もあります。

そして最後、これら4つと異なるのが、起業となります。

場所は日本の場合も、アメリカの場合もあります。面白いところでは、中東やアフリカでの起業も聞いたことがあります。

基本戦略は日本縛り

アメリカでのアメリカ企業就職は難しい

上記のように5つの大きなパターンがありますが、アメリカのアメリカ企業に就職することは非常に難しいです。

というのも、マネジメントの能力は言語や文化による部分が大きく、留学生である時点で大きなハンデがあります。加えて、競合がアメリカ人のMBA取得者となるので、当然ながらより不利な戦いとなります。

そこで、アメリカのアメリカ企業に就職できたと熊が聞いたパターンは、日本人を強みとして用いた場合がほとんどです。

例えば、アジア、日本方面の幹部候補生プログラムに入れた、日本進出しようとしている企業に採用された、といった具合です。

詳しくはこちらの記事をご参考いただければと思います。

基本戦略は日本縛りー②日本で外資系企業に就職

そうなると、日本人としての強みを生かせる②~④の選択肢が現実的となってきます。

②の日本で外資系企業に就職、は非常によく聞くパターンです。というのも、以下のような理由があるからだと思います。

  • MBAの採用枠がある
  • 給与が上がりやすい
  • 昇進しやすい
  • 能力を生かせる環境が整っている

外資系の会社の一部はMBAの採用枠があります。企業によっては、MBAへの入学前からリクルート活動を行っているところもあります。このような外資系の企業はMBAの価値を知っており、かつ使えるような企業の形をしているので、当然MBA取得者にとっては就職しやすい企業となります。

また、日系企業に比べると給与が上がりやすい、昇進しやすいというのも理由に挙げられると思います。MBAを取得して転職するということは、多くの場合MBAの取得費用、機会費用も含めると最低でも2,000万円以上を投資したということになります。

MBA取得者はこれを取り返すだけの給与を得る必要があるというインセンティブが働きます。ですので、高給と言われる外資系の投資銀行、証券、コンサルティングファームなどがMBA取得者の転職先としてよく挙げられます。

最後に能力を生かせる環境が整っているということが挙げられると思います。日系企業から社費で派遣されたMBA取得者からよく聞くのが、MBAで学んだことを生かせるような組織の形になっていないということです。

しかしながら、外資系の企業の多くは、MBA取得者がいることが前提に人事制度など組み立てられていますし、その生かし方もよく知っています。したがって、働く場所の環境という意味で、外資系企業が好まれる傾向があります。

基本戦略は日本縛りー③アメリカで日系企業に就職

この選択肢は、アメリカという土地でアメリカの文化にもっと触れながら働きたい!という意志が強い方に多い選択肢です。

アメリカで日本人MBA取得者が就職しようと思うと、どうしても日本人であるということを弱み(文化・言語的な知識を十分に知らない)ではなく、強み(アメリカ人のもっていない特徴)として生かさなければ、難しいと思います。

そこで出てくるのが、在米の日系企業就職となります。アメリカには多くの日系企業が進出しています。

それらの企業に現地人枠から転職する方法です。現地人枠で入ることで、現地の就職規定が適用されます。加えて日本語ができるので、本社とのやりとりもできることになります。これは一般的なアメリカ人に比べれば、大きなアドバンテージとなります。

実際、熊の学校の先輩の数名は、このパターンで就職をしていました。

このパターンは、④に比べると将来の昇進などが不透明なところがありますが、多くの方がここで実績とつけて今後更に自分に合った仕事に転職するといったルートを取っています。

基本戦略は日本縛りー④日本で日系企業に就職

社費でMBAを取得した方などは④のパターンとなります。

日本で日系企業となると、やはり活躍しにくいという話を聞くことが多いです。

しかしながら、冷静に考えると社費の場合、多くの方が会社に将来を期待されているので、会社は投資することを決めたわけです。

すぐにわかりやすい結果や報酬、成果は出ないかもしれませんが、長期的にじっくりと腰を据えてやっていきたいという方が選ぶような選択肢だと思います。

実際に、業界の有名コンサルタントや有名経営者になるという方はそれほどいないかもしれません。しかしながらよくよく調べてみると、あの企業の社長は実はMBAを持っているといったような話はよく聞きます。

目立った個人としての活躍はなくても、じっくりと学んだことを会社で生かしたいと思う方は、このパターンとなると思います。

起業、日本進出企業を狙う

最後の選択肢が、自分で起業してしまう、もしくは日本進出を狙う企業の日本支店で働くということです。

日本進出を狙う企業の日本支店で働くというのは、②の日本で外資系企業に就職と同じではないかと思うかもしれませんが、日本支店を一から作り上げていく作業は、外資系企業というよりは起業に近いと思うので、こちらに入れました。

具体的なイメージとしては、例えばUberが日本に入ってきたときに、日本支店の初期メンバーとして働くといった具合です。もちろんお声がかかるような実績や、ネットワークが必要ですが、起業に興味がある人には良い選択肢だと思います。

MBAを取得して起業する方は想像以上にいると思います。やはり、学んだことを使って一から作り上げるということを学んでみたいという気持ちは皆あるのだと思います。

どうしてもアメリカに拘るなら長期戦略で

どうしてもMBA取得後はアメリカでアメリカ企業に就職したい!という方もいます。しかしながら、熊個人の意見としては、どこかで日本人としての強みを使わなければ相当厳しいと思います。

それでもどうしても、というのであれば、長期戦でじっくりやってくことを考えてみてはいかがでしょうか。例えば、まずはアメリカの日系企業に就職してから実績を積み、言語や習慣、文化の壁をある程度乗り越えられるようになってアメリカのアメリカ企業に転職するというルートです。

時間はかかると思いますが、それだけ言語や文化の壁というのは乗り越えるのに時間を要すると思います。そして、時間をかけても必ず乗り越えられるものでもありません。もしかしたら、乗り越えなくて良いものなのかもしれません。

しかしながら、アメリカでアメリカ企業に就職するにはそれだけの時間とエネルギーの投資が必要だと思います。

まとめると

日本人のMBA取得者が就職する場合、大きくわけるとパターンは5つになります。

  • ①アメリカでアメリカ企業に就職
  • ②日本で外資系企業に就職
  • ③アメリカで日系企業に就職
  • ④日本で日系企業に就職
  • ⑤起業か、日本支店の初期メンバーとなる

MBA取得と就職のお役に立てば幸いです。

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