熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

*

MBAスクールのヨーロッパ(欧州)とアジア、アメリカの違い

      2016/01/05

海外のMBAに行くことを決意した後、楽しみ、そして悩みの一つが学校選びです。費用や校風など、様々な学校の選び方があると思いますが、まず思いつくのはヨーロッパ(欧州)か、アジアか、アメリカかだと思います。

しかしながら、ヨーロッパとアジアとアメリカ、一体どのように違うのでしょうか?

海外と国内のMBAの違いについてはこちらの記事にまとめました。

今回は、かなり主観も混ざっていると思いますが、各地に行っていた友人らに現地の話を聞きながら、その特徴をまとめてお伝えします。

必要な年数と費用

真剣に海外MBAを考えたとき、一番気になる条件は費用だと思います。そして費用は卒業までに必要な年数と大きく関わっています。

こちらの国内MBAと海外MBAの記事でもお伝えしましたが、ヨーロッパとアジアのMBAプログラムの多くは1年制を採用しており、短期間で学位の取得が可能です。アメリカのMBAプログラムの多くは2年制を採用しているところが多くなります。

元々も学費の違いもありますが、生活費なども半分になりますし、何より機会費用が1年分で済むというのは大きな魅力です。具体的には以下の費用が一例となります。

2年制の海外MBAプログラム(Stanford University)
授業料(2年分) US$128,000
生活費(2年分) US$ 60,000
テキスト代(2年分) US$ 2,000
合計 US$190,000

これに機会費用がついてくるので、3,000~4,000万円近くとなります。

1年制の海外MBAプログラム(ヨーロッパ INSEAD)
授業料(1年分) €65,800
生活費(1年分) €21,800
テキスト代(1年分) € 2,000
合計 €99,600

同じく機会費用を考えると2,000~3,000万円近くとなります。

1年制の海外MBAプログラム(アジア HKUST編)
授業料(1年分) $69,900
生活費(1年分) $25,000
テキスト代(1年分) $1,300
合計 $96,200

やはり機会費用を考えると2,000~3,000万円近くとなります。

このほかに、2年間仕事を離れるのと、1年間仕事を離れるのは全然違うという方もいると思います。特に、比較的年齢が上がっていると、できるだけ仕事を離れたくないという方や、家族がいて1年程度が限界だという方もいるかと思います。

このように、場所の選択は費用と取得年数に大きく関わってきます。

忙しさと負荷の大きさ

上記のように取得までの年数が異なると、当然ながら忙しさと負荷の大きさが異なります。取得までの年数が短いことは一見するとお得なようですが、その分忙しいということです。

半分の時間で同じ内容を学ぶので、当然ながら1年制の学校では1週間の授業料が増えます。アメリカの学校は2年制といいましたが、学校に在籍するのは1.75年くらいで、夏休みが入っているので、実際には夏休みが入ってくるので、実質1.5年程度です。すなわち、1年制の学校は、2年制の学校の1.5倍の量をこなすことになります。

かなり厳しいというのが現実だと思います。

友人の話ではINSEADでは必須の間は週5日、間違いなく授業があるそうですが、熊の行っていた学校では、必須の間は週4日の授業となっていました。

しかもINSEADでは、多くのクラスが干渉しないように、様々な時間調整が行われているそうで、毎日のように違う場所や時間で授業があるので、精神的にも大変だったと言っていました。

熊の学校では、毎週何曜日の何時から何時は経済学、というように決まっていたので、比較的落ち着いて勉強ができたと思います。

また、負荷の違いもあるかと思います。1年制の学校では、どうしても短期間に多くのことを学ばなければならないので、若干2年制の学校より深さの追求が難しいと思います。一方、短期間で多くの情報を処理する能力は、1年制の学校の方が身に付きやすいかもしれません。

将来マネージャーになった場合は、どうしても多くの情報を短期間で処理する必要があるので、とてもよい訓練になると思います。

学生の多様性と言語

学生の多様性はヨーロッパ、アジアの方がより多様な傾向があると思います。

アメリカの学校の多くも、多様性を売りにしています。留学生率が40%近くある学校もあり、多様性は高いように見えるかもしれません。

しかしながら、ヨーロッパの学校の一部はより多様性を確保しているように思います。もともとヨーロッパは多国籍なので、多くの国籍の人が集まっています。当たり前ですが、それだけ様々な文化や考え方があります。

先ほど指摘した通り、アメリカの学校も多様性を大切にしています。大切にしていますが、マジョリティはアメリカ人です。人種、国籍、性別、バックグラウンドなど分散するようにしてありますが、基本的な文化としてアメリカ文化があると思います。

しかしながら、ヨーロッパの学校にはマジョリティがいないところがあるのです。どの国の文化もマジョリティにならないというのは、なかなかできない経験です。

そして、多様性と関連するのが、言語です。

MBAの授業は基本的に英語で行われます。これは多くのMBAスクールの基本だと思います。

しかしながら、ヨーロッパのMBAスクールの一部は、第二言語を求めているところもあります。

英語ともう一言語やる必要があるのです。英語を母国語として生まれると、更にもう一言語やる必要があります。加えて、INSEADなどは、更にもう一言語基礎レベルまでもっていくことを求めています。

アジアの学校でも、当然現地語を学ぶ必要がでてきます。香港では広東語といった具合です。

もちろん、アメリカの学校でも多言語を学ぶことはできます。南カリフォルニアではスペイン語の話者は多数いますので、学びやすいですし、カナダのケベック州では公用語としてフランス語が用いられています。

教育内容:インターンと副専攻

それでは、教育内容に違いはあるのでしょうか?

熊の個人的な意見ですが、場所により大きな違いはないと思います。もちろん学ぶ内容や授業構成など異なるところは多くあると思いますが、その多くは学校の違いで会って、場所の違いではないと思います。

しかしながら、上記した通り時間に関する制約が大きな違いとしてあります。

2年制の学校では、夏には授業がなく、その間インターンを3か月近くすることで実践経験を積みます。また、インターンは直接就職に関わってくるので、皆真剣です。

一方、1年制の学校はインターンの時間を設けていないところが多くあり実践経験を積む機会は少なめになります。

しかしながら、当然1年制の学校もこの課題には気づいており、授業の後半に実際の企業とのコンサルプロジェクトを入れるなど、様々な工夫をして実践経験を積めるようにプログラムを組んであります。

また、社費の方は夏の間インターンをすることができないので、1年制の学校の方がより時間を効率的に用いることができるかもしれません。

アメリカの学校によっては、コースやトラックという専攻を設けているところがあります。

例えば、ファイナンス、オペレーション、ジェネラルマネジメントといった具合です。それぞれのトラックに入ると、その分野に関連した授業を集中的に取っていくことになります。

平均年齢や雰囲気

地域により平均年齢の違いはあります。

アメリカのMBAスクールでは20代後半が平均に年齢になることが多いですが、ヨーロッパでは30代となることが多いようです。

これは、アメリカのMBAには短期間の職業経験で入ってくる傾向があることがあると思います。逆にヨーロッパのMBAではGMATを課さずに職業経験を注視するところもあり、ヨーロッパの方がより落ち着いた雰囲気だということができるでしょう。

やはり最後はネットワーク

最後に大きな違いは、ネットワークの種類だと思います。

どのような場所、会社にどのようなネットワークが欲しいかで、どの地域に行くかが大きく影響すると思います。

将来テクノロジー、特にIT系の企業をしたい、あるいはその分野のベンチャーキャピタルに興味があるという場合には、サンフランシスコは外すことができないと思います。

サンフランシスコのベンチャーを取り囲むシステム、例えばインキュベーターや、エンジェルたちの存在、情報の繋がり方や、人材の豊富さは他の地にはないものです。

逆にヨーロッパの産業、ファッション産業や、ドイツの製造業などに興味がある場合はヨーロッパが最適でしょう。やはり物理的に距離が近ければ、それだけ入ってくる情報の量が違います。

特に、会社に見学に行けたり、その会社の人がセミナーに来てくれたりという機会は物理的な距離が何よりも重要です。

今後のアジアの成長は見逃せない点だと思います。アジアの金融の中心は東京ではなく、シンガポールや香港だという意見はよく聞かれます。

このような分野に興味がある、あるいは成長している土地に身を投じてみたいという方は、アジアは最適な選択だと思います。

アジアには特に多くの中華系の留学性がいます。ビジネススクールに行くような学生は、家が大きな会社の経営者であることが多々あり、中華系のネットワークの豊富さは特筆ものです。

将来、アジアを中心に活躍したいと考えている方には、アジアのMBAスクールは最高のネットワークを作り上げる機会だと思います。

まとめると

海外MBAスクールの、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの違いについてまとめました。主に異なる点は以下の通りです。

  • 必要な年数と費用
  • 忙しさと負荷の大きさ
  • 教育内容:インターンと副専攻
  • 平均年齢や雰囲気
  • やはり最後はネットワーク

学校選びのお役に立てば幸いです。

 - MBA受験, 受験校探し , , , , , , , ,