熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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文系にとってのMBAーメリット・デメリットー

      2016/01/05

MBAとは経営学修士の学位のことです。どちらかというと、文系のイメージのある学位ですよね。日本では文系の方の多くは、学部で卒業してからすぐに就職するパターンが多いので、MBAはより高度な学位となります。

前回は理系の人にとってのMBAについてお伝えしました。今回は文系の人にとってのMBAについてお伝えしたいと思います。

より高度な専門的なことを学べる

文系の方にとってのMBAの利点の一つは、より専門的なことが学べるということだと思います。

文系の方の多くは経済学部か法学部出身の方が多いかと思います。経済学部の場合、MBAで学ぶ必須授業の一部は、すでに学んだものかもしれません。例えばミクロ経済学などは、学部でしっかり学んだ人に簡単すぎるかもしれません。また、会計関係の職種出身の人には、会計学も簡単だと思います。

ですが、その他の授業の多くはより専門的な内容となります。

例えば、ノーベル経済学賞を取った業績の中には、ハリー・マーコヴィッツ、マートン・ミラー、ウィリアム・シャープらの資産形成の安全性を高めるための一般理論形成、ロバート・マートン、マイロン・ショールズらによる金融派生商品(デリバティブ)価格決定の新手法、ロバート・オーマン、トーマス・シェリングによるゲーム理論の分析を通じて対立と協力の理解を深めた功績など、実務でも用いられるような内容が盛りだくさんです。

選択の科目に進むと、これらの理論についてだけでなく実務についても学ぶことができます。

また、ちょっと派生した内容のことも学ぶことができます。

例えば、ファイナンス系だけれど、ベンチャーキャピタルにも興味があるといった方にはそのような選択科目を取ることもできます。

加えて、ファイナンスは法務と密接に関わっています。そこでMBAスクール現地の法務とファイナンス理論の関連を学ぶことも可能です。各スクールは、大抵の場合Business Lawの授業を提供していますので、それらを取ることで、より深くファイナンスを理解することができます。

他部門のことも学べる

MBAの醍醐味の一つは、その幅の広さだと思います。

たとえ自分が文系のある分野の出身であっても、積極的にほかの分野の授業を取ることもできます。

例えば、ファイナンス出身だったとします。そんな方は、オペレーションに挑戦してみるのも面白いと思います。財務諸表を見れば、大きなお金の流れは分かります。ですが、実際にどのように現場でオペレーションが行われ、コスト計算がなされているのかを知ることは、今後マネージャーとなったとき、他部門との交渉で大きなアドバンテージとなると思います。

マーケティングも興味深いと思います。マーケティングでどのように将来の収益予測を立てて、どのように資金を回収する計画なのかというあたりまでは、ファイナンス出身の方も十分ご存知だと思います。

ですが、実際にどのようにマーケティングが3Cや4Pを使って、マーケティング戦略を作っているかを知ると、今後収益計算をする場合にも様々なアドバイスを行うことができるようになります。

ターゲットとなるカスタマーの選択や、プロモーションの方法などはファイナンスも密接に関わってくるので、フレームワークを知っているだけでも、お互いの相互理解に役立ち、より生産的な計画を立てることができるようになります。

ビジネスにおいて、ファイナンスはどの部門とも関連を持ちます。そのため、会社全体が何をしているか、何をしたいのかを知ることは、今後マネージャーとして活躍するためには必須の知識だと思います。

ソフトスキルが重要

学部で学んでないことにソフトスキルがあると思います。リーダーシップや交渉術、組織論などは学部で学ぶこともできない学問です。

リーダーシップの授業は座学としてリーダーシップの概要を学びます。リーダーシップとは何か、どのようなスタイルがあるか、どのように多様性を確保していくかを学びます。ちょうど、スポーツの理論を学ぶようなもので、理論を学んでから実際の生活で適用していくということになります。

交渉術も同様です。理論を学び、ロールプレイを繰り返します。ロールプレイでは、ある部門のマネージャーとしてコスト部門のマネージャーと交渉したり、交通事故の場合に相手との交渉、ある新製品の収益計画について財務部門と開発部門のマネージャーとして交渉を行います。

これらの交渉術は実生活にもすぐに使えるもので、かつ将来より上級の管理職になった場合にはより重要なものになります。

このようなソフトスキルの習得もMBAならではのものではないではないでしょうか?

文化の壁は?多様性

海外のMBAに行った場合は、海外で過ごしたという経験も貴重なものになると思います。海外で母国語でない言語で過ごすという経験はかけがえのないものです。

普段の生活で、どれほどスムーズにコミュニケーションができていたかがよくわかります。加えて、簡潔かつ明瞭なコミュニケーションをとることの重要性がよくわかります。

加えて、多様性について様々なことを考えさせられる機会になると思います。

日本にいるとそれほど気になりませんが、マイノリティになるという経験をすることで、どのように発言すれば、相手も自分も気持ちよく過ごすことができるか、といったことを考えます。

加えて、多様性の重要性についても気づくはずです。同じものを見ても、人によって本当に全く異なった反応をすることがよくあります。これには、文化的な違いもあるでしょうし、個人の職歴や経験などの違いもあると思います。

例えば、軍隊出身の方はやはりリスクなどについては、かなり厳しく見る傾向があると熊は思いますし、同時にファイナンス出身の方は合理的な考え方を尊ぶ傾向があるように熊は思います。もちろん、人による違いも大きいので一概には言えませんが、こんな考え方もあるのだなと、様々なことを考える2年間になりました。

切符を手に入れる。箔をつける

文系の方にとってMBAは一つの証だと思います。ちょうどエンジニアの人にとって、その分野の資格やPh.Dがその分野の一級品の証だとすると、文系の方にとってはMBAがそれに当たるのだと思います。

そんな中、箔をつけるという意味はあるのだと思います。もちろん実力をつけることは何よりも大切です。ですが、MBAというタイトルと、学校の名前は将来のチャンスの大きさに大きく関わってくると思います。

例えば、MBAを保有してレジュメにかけるだけで、外資系のあるポジションについては扉が開かれるようになります。これは一部の外資系が、MBAの枠を持っているからです。いわば、その職につくための切符を手に入れることになります。

また、コンサルティング業界や投資銀行などでは、昇進にはMBAは必要不可欠だと聞きます。そういった方面に進みたい方には、トップクラスのMBAに行くことは大きなアドバンテージになると思います。

まとめると

文系の方にとってのMBAについて具体的な例も含めてまとめました。

  • より高度な専門的なことを学べる
  • 他部門のことも学べる
  • ソフトスキルが重要
  • 文化の壁は?多様性
  • 切符を手に入れる。箔をつける

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