熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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【体験記】スピード感が全然違う!クォーター制とセメスター制

      2016/01/05

クォーター制を聞いたことがあるでしょうか?

といってもバスケットボールやアメリカンフットボールのクォーター制の話ではありません。学校の学期システムの話です。

日本の小学校、中学校、高校では3学期制をしいています。1学期、2学期、3学期とよく呼びますよね。また、大学では前期、後期というように2学期に分けているところがあると思います。これをセメスター制といいます。

しかしながら、アメリカの大学にはクォーター制という4学期制を採用しているところがります。単純にセメスターの半分の時間で割って進むのですが、意外とセメスター制とは異なります。

学校によって、授業時間や週数が異なったりすることはあると思いますが、参考としてこんなものなんだな、ということをお伝えできればと思います。

というとで、今回はクォーター制の特徴についてお伝えしたいと思います。

クォーター制ってそもそも何?

クォーターはその名の通り、クォーター=1/4からきていて、1年間を4分割して一区切りにしようという制度です。

これに対抗するのがセメスター制というのがあり、こちらは1年間をセミ=2分割して一区切りにしようとする制度です。

対して変わらないし、本質的な違いはないでしょう?という意見はあるかと思いますが、意外と受ける側の気持ちは違います。

クォーター制とセメスター制、合計授業時間も単位も違う

クォーター制では、通常1科目につき1週間に3時間の授業を受けます。

これを10周繰り返して11週目に試験をやっておしまいということになります。つまり合計30時間の授業を受けることになります。また、著名なビジネスパーソンや、外部から教授に来てもらっている場合には、1週間に1回3時間の授業ではなく、2週間に1回6時間の授業を行い、5回の授業で合計30時間とする場合もあります。

つまり、10週間、わずか2か月半ですべての1科目の履修が終わってしまうわけです。

ちなみに熊の学校では、10月から12月までの学期が秋ターム、1月から3月中旬までの学期が冬ターム、3月下旬から6月までの学期が春ターム、7月から9月までの学期が夏タームと呼ばれていました。

一方、セメスター制では週3時間の授業が15週続きます。その後、試験が1週間あります。つまり合計45時間の授業を受けることになります。途中実験などが入る授業は、その分係数をかけることで、単位時間に換算されます。

つまり15週間の、4か月弱で1科目の履修が終わります。

日本では、よく前期、後期という呼び方で呼ばれていますよね。

ここで、ちょっと気になるのが単位の話です。

セメスター制とクォーター制で、1授業当たりの時間が違うならば、単位はどうなるの?と思う方がいらっしゃると思います。

セメスター制とクォーター制、単位数の数字自体は実は同じです。ただし、単位の表記でセメスターの単位かクォーターの単位かを区別することで、単位数の問題を回避しています。

クォーター制とセメスター制、具体的にはどう違う?

制度の話は分かっていただけたと思います。

しかしながら、これだけではなかなかどう違うのかよくわかりません。

そこで実際に、クォーター制とセメスター制でどのように違うのか、具体的な体験を元に見ていきたいと思います。

クォーター制はスピードが速い!

熊が、何よりも一番主張したいのは、クォーター制の方がスピードが速いことです。

一週間に3時間で授業が進みます。当たり前ですが、これに追いつくように教科書を読む必要があります。これだけでも結構大変な作業です。熊がいたアメリカの大学では、教科書をある程度読んでいることを前提に授業が進むので、読んでいないと授業についていくのがさらに厳しくなってきます。もちろん、教授のよって授業の丁寧さは違うので、難易度は大きく変わってきます。

また、授業によってはレビューセッションというTAによる復習の時間が設けられることがあります。これはTAを先生として、宿題や予習課題の説明が行われるセッションです。これが1時間から1時間半あると、実質週に4時間から4時間半の授業があることになります。

つまり授業の4時間半、予習復習に2~3時間とすると、1科目につき週に6~8時間程度勉強することになります。仮に週に5科目あると、週に30~40時間です。

生徒の感覚もかなり違います。

1~2週目あたりには概論と全体像が見えてきて、さぁ、面白くなってきたな、という感覚を得ることができます。

と思うと、3~4週目は、5周目か6週目にある中間試験向けて、授業は加速していきます。

さて、中間試験が終わると、残り4回しか授業がない!ということで、すぐに応用編に突入です。

あっという間に10周目に入り、最終プレゼンや最終試験が行われます。

この10周の間に、数回グループプレゼンや個人の宿題が課されます。

どうでしょうか?かなり早いスピードだということが想像できるでしょうか?

クォーター制はグループワークを合わせるのが大変!

比較的皆が同じ授業を受けている必須の時期はそれほど問題ではないのですが、皆が選択の授業を選び始めると、クォーター制では、グループワークが大変になると思います。

グループワークは、各授業でグループを組み、グループとしてプレゼンやレポートの資料を出します。このとき、打ち合わせの時間を合わせるのがとても難しくなります。というのも、そもそも皆違う授業を取っているので、合う時間が少ないうえに、授業の進行が速いので、それに合わせる形で、大量の宿題が出されるからです。

しかも、教授同士が連携を取っているわけではないので、負荷が大きな宿題が重なる週がでてきてしまうことがあります。来週までに、経済の計算レポートを出して、会計の分析をグループ発表する準備をしつつ、コミュニケーションの授業の発表練習をしながら、マーケティングの調査資料をまとめる、といった具合にタスクが重なってしまうことがあります。

熊は何度かこの罠にはまってしまい、かなり苦しい思いをしましたが、実際何とかなるものです。もちろん睡眠時間は削られていきましたが。

クォーター制は自由度が高い!

こんなに負荷が大きくて速いなら、なぜクォーター制を用いるのだ?と思ってしまうのですが、利点もあります。

熊が思う最大の利点は年間スケジュールでの自由度の高さが挙げられると思います。

2か月半が一区切りで、これが4回あります。ということは、途中で変更が効きやすいということです。

例えば、どうしても3か月冬の間は留学をしたい!と思った時に、セメスター制だと秋・冬学期の半分はつぶれてしまい、結果として秋・冬学期はすべて授業を取ることができないということになります。

一方、クォーター制ならば、冬学期を丸々留学につかい、ほかの3学期は通常通り授業を受けることが可能です。このように、クォーター制はより学校外とのスケジュールの調整が付きやすくなります。

他に、学校内でもクォーター制の方が有利な点があります。それは、取れる科目数がセメスター制よりも多くなることです。4回に区切っているので、単純に1年間で16~20種類の授業を取ることができます。

一方、セメスター制ならば、10~15くらいが限界ではないでしょうか?

また、クォーター制だと再履修が簡単という点もあります。もし学校がすべてのクォーターで必須科目の授業を提供しているならば、仮に必須の単位を落としてしまっても、すぐに次のクォーターで再履修をすることができます。

これがセメスター制ならば、半年、あるいは一年待つ必要が出てきます。

熊はこの点でクォーター制で良かったと思います。熊はMBAだったので、どうしても幅を広げたい=様々な授業を取りたい! と思っていたので、とても助かりました。

また、1クォーターだけヨーロッパのMBAに交換留学をしたクラスメートもいて、非常に有意義な時間を過ごせたようです。

セメスター制はじっくり学べる!

では、セメスター制のいいところはないのか?というと、当然あります。クォーター制に比べてじっくりと学べることです。

やはり学問の基礎となるところはしっかりと学びたいですよね。十分に理解し、復習や予習にも万全の準備を行いたいと思います。

そんな時はセメスター制の方が有利です。15週と多くの時間を1科目に割いていますし、試験などの間もそれなりに空いているので、重要な内容を突き詰めて学ぶことができます。

実際、アメリカの大学の学部の半分以上はセメスター制を採用しているそうです。また、学校によってはいいとこ取りを狙って、必須の授業はセメスター制で、選択の授業はクォーター制にしているところもあるようです。

まとめると

セメスター制とクォーター制の特徴の違いを、具体的な体験を含めてお伝えしました。

  • クォーター制はスピードが速い!
  • クォーター制はグループワークを合わせるのが大変!
  • クォーター制は自由度が高い!
  • セメスター制はじっくり学べる!

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