熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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【GMAT対策】スコア解説・目標編 MBA出願に必要な得点のまとめ

      2016/01/05

MBA留学を目指す受験生が、必ず乗り越えないといけないことは、TOEFL、エッセイ、インタビュー、そして苦労するのがこのGMATです。熊も、いやというほど苦労し、そして精神的にも相当追い詰められました。

そんなGMATの対策の少しでもお役に立てればというGMAT対策シリーズです。

前回まででGMATの全体概要、セッション別解説、そしてGMAT受験者の生の声をお送りしました。

今回は、モチベーションにも関わるスコアに関する情報をまとめてお伝えしたいと思います。

自分の目標としている学校にどの程度のスコアが必要で、そのスコアを達成するためには、Math、Verbalでどの程度のスコアを取る必要があるのか、具体的な手順と共にお伝えします。そして、具体的なスコアのイメージをつけてもらえればと思います。

Verbal、Mathの目標点を出す具体的な方法

以前の記事で紹介した通り、GMATの中でも特に重要なのが、Math、Verbalのスコアです。
それぞれのセッションでどの程度のスコアが必要なのかが分かれば、それに向けて具体的な対策を立てることができます。
そこで、自分の目標校からMath、Verbalでどの程度のスコアを取ればいいのか調べる具体的な手順を紹介したいと思います。

  • 目標校、安全校など、具体的な学校を決める
  • BloombergなどでのGMATの合格者平均点、上位80%の得点を調べる
  • GMATのVerbalーMathのスコア表で、どの得点を目指すか決める

まず、自分が行きたいと思う学校、ここなら安全に行けるなどの学校を決めます。これは、大学受験と同じ要領です。

私費の方は、スコアが上がりきらない場合、来年に延ばすということができますが、社費の場合はそれが難しいことが多いためより安全側に考えておいた方が良いと思います。

続いて、各学校ごとに合格者のGMATスコアのデータを公表しているウェブサイトの確認をします。
熊はよくBloombergのMBAランキングのページを見ていました。このページでは、合格者平均や分布が分かるので、具体的なGMATスコアの目標がわかります。

最後に、GMATスコアの目標が決まれば、MathとVerbalのスコアに落とし込みます。
概ね日本人はMathの方が得意なことが多いので、Mathは49点か50点と考えると、必然的に必要なVerbalのスコアが決まってきます。

モチベーションの源泉はここ!目標得点の把握

まずはGMATで700点を目指せ?!

MBA受験を目指す方の多くは、MBAのいわゆるトップ校に入学することを願っていると思います。

そういった方の目標点は、700点以上です。

予備校や、人によっては680点や720点という声もありますが、それはトップ校の中でもハーバード大学やスタンフォード大学なのか、UCLAなのかで違いますし、どの程度で安全圏かという視点も異なります。ですが、まずは700点が一つの目安だと思います。

では、全体の受験者から見て700点とはどの程度なのでしょうか?

ここで出てくるのがGMATを受けた後に出てくるスコア表です。このスコア表を見ると、おもしろいことに、上位何%に入っているかのデータがスコアと同時に出されます。これで、自分の立ち位置が概ねわかります。

更に、MBA.comのホームページには、得点と上位何%かの割合かの情報が開示されているので、これを元に作ったグラフが下になります。

GMATスコア分布

これを見ると720点で94%すなわち上位6%、700点で89%すなわち上位11%、680点で84%すなわち上位16%です。

注意しなければならないのは、このGMATの試験はネイティブも受けるので、ネイティブ、留学生を含めてGMAT受験者の上位10%前後に入る必要があるということです。

これを高いとみるか低いとみるかは人によると思いますが、腹を決めてがっしり取り組む必要があることがわかります。

ちなみに、GMATの平均点は550点前後になっています。

GMATのスコアの重要性

GMATのスコアは非常に重要です。

重要でないと言っているトップ校の学校はほぼないと思っていいと思います。しかしながら、スコアの10点の違いはそれほど気にする必要はないと思います。

合否は基本的に総合的な評価で行われます。したがって、GMATのスコアが多少低くても、ものすごくアピールできるポイント、その学校に貢献してもらえそうなポイントがあれば、多少GMATのスコアが低くても合格する可能性はあります。

したがって、GMATのスコアがすべてではないとまず理解する必要があります。

では、GMATのスコアは実際にはどのように使われているのでしょうか?これは学校と人によると思います。

まず、学校です。ハーバードやスタンフォードのような非常に競争率が高い学校では、当たり前ですが、受験生皆が非常に良いGMATのスコアを持っています。このような場合、平均より10点高いくらいでは大したアピールポイントにはなりません。むしろ、このような競争が激しいトップ校では足切に使われるイメージだと熊個人は思っています。これくらいのスコアを持っていないとまずは土俵に上がれない。十分なGMATのスコアをもって初めて土俵に上がる。そこから今度はインタビューやエッセイでの勝負となります。

一方、例えば合格者平均のGMATスコアが600くらいの学校においては、もし700点以上のGMATスコアを持っていれば、それがアピールポイントになると思います。基本的に、MBAスクールは優秀な受験生に入学してもらい、MBA生を鍛えて、評判や収入を上げるという循環でランキングと学校の質の向上を図っています。もちろん、学校ごとに合格者の平均GMATスコアなども公開されており、それが学校のランキングの質を決める一つの要素です。したがって、できることならば学校は高いGMATスコアの受験生を合格させたいと思っています。このような背景から、自分のGMATスコアが受験する学校の平均スコアよりも十分高い場合は、魅力的なアピールポイントとなると思います。

続いて、受験者の属性やアピールポイントです。当たり前ですが、他の人が持っていないようなアピールポイントを持っていれば、多少GMATスコアが低くても入学しやすくなると思います。ここでいうアピールポイントとは、例えば起業して会社のIPOに成功したなど、ビジネススクールと他の生徒にとって、大きな貢献が期待できるようなアピールポイントです。

ですが一般論としてMBAの受験生の方の多くは非常に優秀な方が多く、大手企業に入り、普通の社会人経験をしてきた方には、なかなか差が付きにくいというのが、熊個人の印象です。

学校ごとのGMATのスコアの探し方

先ほどから学校によりGMATのスコアの公表がされていると書いてきました。すべてではありませんが、学校の入学者平均GMATスコア、GMAT分布、勤務経験、給与の上昇率、合格率などの多くが公表されています。

例えば、BloombergのMBAランキングなどがあります。

各学校の紹介ページ→Admissions: Can I get in?のMore Information→Entrance Exam

に行けば、合格者のスコア分布を見ることができます。

これによると、2014年のハーバード大学は合格者の平均GMATスコアが727点です。

UCLAで合格者の平均GMATスコアが716点で、合格者の上位80%は680点以上です。熊が聞いた限りでは、この上位80%のスコアが一つの足切の目安だということです。ですので、UCLAなら680点はないとインタビューに進むことが難しいということだと思います。ちなみに、ハーバード大学はスコアの分布を公表していません。

先ほどの確率分布で見ると680点がアメリカ人込みで上位16%ですから、相当ハードルが高いことが分かります。

他の例だと、カリフォルニアのノーベル賞を数多く輩出しているUniversity of South California(USC)だと、合格者平均のGMATスコアが690点、合格者の上位80%は650点以上です。UCLAより、少しハードルは下がるようです。ちなみに、650点は確率分布でいくと上位24%です。

以上が、目標得点の見つけ方です。

具体的なイメージがついたでしょうか?

思っているより、ずっと大変でしょうか?それとも、意外と簡単と思われたでしょうか?

具体的なイメージがつくと、ぐっとモチベーションが上がると思います。

GMATの得点計算方法と目標

さて、上記で概ねのGMATの目標得点が分かったと思います。
トップ校の方はまずは700点を目指すことが一つの目標です。

では、この700点をどうやって達成すればよいでしょうか?

またしても、著作の関係で熊が表を作ることはできませんが、ここにGMATのMathとVerbalのスコア換算表があります。

How to Calculate GMAT Scores

これを見ると、700点以上の壁は思いのほか高いということがわかります。

700点を超えることができるMathとVerbalの組み合わせは以下の通りです。カッコ内はそれぞれのセッションでの割合です。

Math  Verbal
48(76%) 38(84%)
49(81%) 37(81%)
50(89%) 36(79%)
51(97%) 35(74%)

これを見ていただくと分かる通り、決して楽ではありません。

熊が初めてこれを見たときは、「おいおい、本当に?」と思ったことが忘れられません。

仮に数学が得意であっても、51を取ることは容易ではありません。MathにはData Sufficiencyという、日本では見慣れない問題があるので、理系であってもそれなりに対策の勉強を講じる必要があります。

仮にMathで50を取れたとして、Verbalで36以上を取る必要があります。これはVerbalのセッションで、アメリカ人込みで上位21%に入るということです。

これを達成するためにはVerbalのセッションでSC、CR、RCのすべてで75%~80%くらいの正解率が必要です。一般に日本人はSC80%、CR60%、RC50%くらいが目標らしいので、相当高いハードルであることがわかります。非ネイティブの方がこのスコアを取るには、相当の準備をする必要があることが伝わったでしょうか。

そして、高得点を狙うならば、Mathでは49ではなく50以上が実質必須であると思います。

もしあなたが文系で数学が苦手だという場合更に大変になります。Mathの勉強もしつつ、Verbalの勉強もする必要があります。

仮に、目標とする学校が必要とするGMATのスコアが650程度であった場合は、一般的な日本人はMathで49点(81%)以上、Verbalで30点(56%)以上のスコアとなると思います。この場合、Verbalのスコアは上位21%から上位44%まで下がったので、少しは気持ちが楽でしょうか。とはいえ、厳しい道であることには変わりません。

どうでしょうか? 目標としている学校がどの程度のスコアが必要で、それを達成するためには、MathとVerbalでどの程度のスコアを取る必要があるか、イメージが付いたでしょうか?

まとめると

GMAT対策のシリーズとして、今回はスコアに関する情報をまとめてお伝えしました。学校名から具体的なMathとVerbalのスコアに落とし込む手順を説明しました。

具体的なスコアのイメージが湧くとモチベーションも大きくなると思います。

  • 一般的にトップレベルの学校では700点は必要だと言われています
  • その値も学校によって微妙に異なり、一部は公表されている情報があります
  • GMATのスコアとMath、Verbalのスコア換算表があります
  • それぞれのセクションでどの程度のスコアが必要か確認します
  • 700点を取るには、Math50点前後、Verbal36点前後が必要なケースが多いです

具体的な値と共に、GMAT対策のお役に立てれば幸いです。

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