熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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【GMAT対策】各セッションの解説・特徴編 公式サンプル問題とともに

      2016/01/05

MBA留学という目標に向かう多くの受験生が苦労するGMAT。その対策をシリーズでお送りしています。

前回はGMAT、GREやTOEFL、ILETSなどの比較とGMATの試験形式に関する基本情報をまとめました。

今回は、各セッションの説明をお伝えしたいと思います。

全体の配点と時間

GMATの基本情報、どこで申し込む、有効期限がどのくらいか、というお話は1.基本情報編にてしました。

今回はより細かく分解して、各セッションの説明をします。GMATには以下のセッションがあります。

GMATのセクション分類

ちょっと気を付けたいのが、1のAWA、2のIRは分離していて、3のVerbal、4のMathはペアになっていることです。この2つのスコアを組み合わせて800点満点のスコアが作られます。

ですので、満点はAWA6点、IR8点、Vrbal&Mathで800点という3つの数字の組み合わせとなります。

そしてとても重要なのが、AWA、IRはVerbal、Mathほど重要視されていないということです。あくまでAWAは出願時に出すエッセイとの相関を見るため、IRは総合的な論理思考力を見るための試験ということで、平均ぐらいあれば問題ないと言われているようです。

したがって、ほぼすべてのMBA受験生が、MathとVerbal、特に日本人はVerbalを中心に対策を行うことになります。

各セッションの解説―意外と易しいAWA(Analytical Writing Assessment)

イメージとしては、TOEFLのWritingをしっかりかけていれば、4.5点以上は問題なく取れると思います。

得点は0~6点の間で、0.5点刻みで行われます。

上記しましたが、AWAの得点はあまり重視されないそうです。アメリカならばTOPのMBAでも4.5程度あれば十分で、4.0でもまぁ、問題ないということです。ヨーロッパ系のMBAでは4.0だとエッセイとのレベルとの関連を疑われる可能性がるとのことですが、まぁ、どこまで本当かはわかりません。

熊の場合は、TOEFLのWritingでコンスタントに28は取れていたので、AWAは一度対策クラスを受け、その後は特別対策を取らずに受けていました。結果、確実に4.5以上を取れていたので、TEOFL対策を十分に行った人は、あまり時間をかけるセッションではないと思います。

GMACの規約があるのでGMATの具体的な試験問題を熊がお見せすることはできないのですが、MBA.comでサンプル問題と回答例をみることができます。

AWAのサンプル問題(MBA.com)

各セッションの解説―まだまだ未知数のIR(Integrated Reasoning)

IRは実は2012年の6月に始まった新しいパートです。熊の勝手な想像ですが、おそらく数的処理や言語能力だけでなく、現実の問題解決に近い状態での論理的思考を試したいという要望があったのだと思います。

Integrated Reasoning総合的推論とあるように、問題は実際に授業中に出てきそうなグラフや比較的短い説明文を理解して、それについて正しく説明しているものを選びます。恐らく、具体的に問題を見たほうが早いので、先ほど同様MBA.comのリンクからご確認ください。

IRのサンプル問題(MBA.com)

IRでは大きく4つのタイプに問題が分かれます。

  • Graphics Interpretation(図表理解)
  •  グラフや表、チャートなどを見て、その内容を理解します。質問はその図表の内容を正しく説明しているものを選ぶ選択式となります。傾向を素早く読み取る能力が必要となります。また、答え方として、文章の途中にプルダウンがありそこに当てはまる語を選ぶ方式の時もあります。比較的簡単なことが多いと思います。

  • Two-Part Analysis(二項分析)
  •  最初に短文で問題が与えられ、それに適応する回答を表から選びます。このとき、表に2列こたえることがあり、この組み合わせで回答を作成するためにTow-Part Analysisと呼ばれています。これは簡単な計算の問題の時は非常にすんなり解けるのですが、問題文が論理的思考を要するものだった場合、複雑になる傾向があります。

  • Table Analysis(表分析)
  •  表が問題文で示されるのですが、この表はソートすることができ、項目ごとに並べ替えることができます。このソート機能を駆使しながら、問題文に回答していきます。別に回答をするためにソート機能は必ず使う必要はありませんが、回答をするためにはチャートはしっかりと理解する必要があります。

  • Multi-Source Reasoning(複数資料推論)
  •  一見すると、一番難しそうに見える問題です。なぜなら、2~3つの表が与えられ、それらを素早く理解し、かつ表の関係を認識する必要があるからです。そのため、ちょっと腰を据えて、情報の比較などを行う必要があります。概ね、2択か5択で答える形式です。熊個人は、時間がないときは捨ててしまうこともある問題でした。

実際には、AWAと同様に、IRは出願者の合否に大きな影響を与えないと言われています。MBA.comによるとIRの平均は4.32だそうですので、AWAと同様4~4.5とれていれば平均を取れていることになります。

各セッションの解説―得意な人が多い?Math

上記の2つ、AWA、IRは、あまり重要視されないこともあって、多くの方がエネルギーを割くことはないと思いますが、ここからは重要視されるポイントです。

正式には、Quantitativeというのですが、なぜかMathと呼ばれることが多いので、Mathとします。

大抵のブログを見ても、日本人はMathが得意だから大丈夫とかいてあると思います。実際、熊も何度かそう書いてきました。総論の話ではVerbalに比べればはるかに楽であることは間違いないのですが、やはり気を抜けないのがMathです。それは理系であっても文系であってもです。理系ならば、50か51をコンスタントに取りたいですし、決して得意でなくてもやはり48以上は取りたいところです。

さて、内容としてはビジネスで必要になる数学の問題です。数Ⅱ-Bくらいが理解できていれば問題ないと思います。具体的には、確率、二次関数、指数関数、整数問題、不等式となります。

しかしながら、センター試験のように解く問題と、データを分析する問題の2種類があり、データを分析する方の問題には、慣れが必要だと思います。これは、提示されたデータに対して、ある結論を導き出すために必要条件か、必要条件か、十分条件かといったことを判断する問題となります。理系の人でもあまり見慣れない問題なので、練習が必要だと思います。

Problem Solvingのサンプル問題(MBA.com)

Data Sufficiencyのサンプル問題(MBA.com)

各セッションの解説―最大の難関!Verbal

日本人の受験者の多くが最も時間を割いて勉強するのがこのVerbalになります。その理由は単純で、とても難しいからです。たとえTOEFLで100点を超えるスコアを持っていたとしても、決して簡単ではないと思います。

Verbalはオフィシャルに問題数の分布が決まっているわけではありませんが、概ね固定されています。

  • Sentence Correction(SC):約16問
  • Critical Reasoning(CR):約11問
  • Reading Comprehension(RC):約14問

です。多少問題数が上下することはありますが、概ねこの値になります。

まずはリンク先のMBA.comで例題を見てみましょう。

Sentence Correctionのサンプル問題(MBA.com)

Critical Reasoningのサンプル問題(MBA.com)

Reading Comprehensionのサンプル問題(MBA.com)

SCはその名の通り、5つある選択肢からどの文章が適切かを回答します。この時の“適切”というのが曲者です。この適切とは、ビジネス(たとえば会社の定款など)で必要とされる誤解をすることがないような文法的に正しく、かつ簡素な文章が適切とされます。したがって、私たちが普段用いている英文法とは少しことなるところに要点があることがあり、これに苦しめられることが多くあります。

CRは論理的推論の問題です。ですが、論理的推論と言われても、ピンとこないですよね。正直、熊も実際に問題を解くまでは、イマイチ理解できなかったのですが、問題を何問か解いてみて、ようやく意味するところがわかるようになりました。

例えば、「明日は気温が30℃を超えそうだ」という観測と、「コンビニの店員が明日はアイスクリームの仕入れを増やそう」という行動の間には、ある推論があります。その推論とは、「気温が30℃を超えるような暑い時には、アイスクリームの売り上げが増えるだろう」です。この推論について、質問されるのがCRとなります。確かに、言われてみれば、これはまぎれもなく論理的“推論”の問題です。加えて、熊個人は最もMBA的なロジックで話を進める問題だと思います。解き方はある程度パターン化されているので、あとはそれを間違いなく適用できるかが高得点へのカギとなります。

RCは、その名の通り、読解問題です。ですが、TOEFLよりもずっと早いスピードが要求されます。熊個人は、単語もTOEFLで用いた単語とは違う種類の単語が出てきていた印象があります。概ね350words程度の文章題が出され、それに対して数問の質問があります。

次回以降で、各セッションの対策の詳細はお伝えしますが、一般的にはSC:8割、CR:7割以上、RC:6割以上の正解率を目標に勉強を行うことが多いようです。

GMATはとにかく時間管理の試験だと思います。自分がその問題以内に解ける問題か否かをすぐに判断する必要があります。特に、Verbalは多くの日本人にとっては、最大の難関であり、ここをどうやって乗り越えるかでMBA留学が大きく変わってくると思います。

まとめると

MBA受験生の前に立ちふさがる大きな壁、GMATのセッション別特徴についてまとめました。

まずはじめに、全体の配点や重要なセッションについて説明しました。

加えて、サンプル問題を示しながら、各セッションの特徴についてお伝えしました。

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