熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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【GMAT対策】GMATとは 他の試験との比較を通して

      2016/01/05

MBAに入学した同期と話題になることはたくさんあります。

学校のビジットにインタビュー、TOEFLのスピーキングと様々あります。ですが、その中でも最も共感することができるのは、GMATにまつわる経験です。情報を集めながら、しかも短期間でスコアを上げなければならない場合が多く、多くのMBA受験生が苦労をしています。

そこでMBA受験をする方へ、少しでもお役に立てるようにGMAT対策シリーズをお送りします。
今回はMBA出願に必要な試験との比較、そしてGMATの特徴の基本情報編です。

GMATとは?GREやTOEFL、IELTSと何が違う?

GMATとは、Graduate Management Admission Testの略で、ジーマットと読みます。

その名の通り、Graduate Management Admission、いわゆるMBAに入学を希望する人のための試験です。初めて聞いた方は、他にも聞くGREやTOEFLやIELTSとどのように違うのかイメージがわかないと思うのですが、ざっくり比較すると、以下のようになります。

GMAT,TOEFL,GRE,IELTS比較

まず、目的によって2つに分かれます。若干分かりにくいのですが、“英語”の能力をみるのか、”英語での”数学や言語の能力を見るのかです。TOEFLとIELTSは英語の能力を見る試験となる一方、GMATやGREは英語での数学や言語の能力を見る試験となります。

したがって、TOEFLやIELTSの受験者は留学希望者になります。つまり、英語の非ネイティブ言語者が、自分はこれくらいの英語能力がありますよ!ということを示すための試験です。

一方、GMATとGREは英語での数学や言語の能力を見るので、ネイティブも、非ネイティブも受けます。

イメージとしては、留学生はまず英語の能力をTOELFやIELTSで示して、ネイティブと同じ土俵に上がり、そのうえでGMATやGREを受けてネイティブを含めて受験生とと競うといったイメージでしょうか。

なぜ英語能力を見る試験はTOEFLとIELTSの2つある?

また英語の能力を見るのに、なぜ二つも試験があるのだ?と思うのですが、単純に試験元や起源が異なり、学校により採用している試験が異なるためです。

TOEFLはTOEICなどを作成している非営利団体であるETS(Educational Testing Service)が運営している試験です。主な対象がアメリカの大学、大学院となります。

一方、IELTSはケンブリッジ大学ESOL試験機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Education社で共同運営となります。主な対象がイギリス圏となります。イギリス、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ共和国の大学院に進む場合は、この試験を受けることが多くなると思います。

とはいえ、近年はアメリカの大学・大学院においてもIELTSでもOKと言っているとこも増えてきていますし、逆にヨーロッパ、イギリス圏の大学でもTOEFLでOK・もしくは推奨と言っているところもあります

GREとGMATはどう違うのか?

GAMT、GREは数学、言語能力をみる試験となりますが、その違いは何でしょうか? 

GMATはその名に、Graduate Management Admissionとあるように、MBAの受験生を主なターゲットとしています。事実上、MBAを受ける人の共通試験がGMATとなっていると思っていいと思います。一方、GREはMBAに限らず、数学や物理、文学や社会学といった他の分野大学院一般の共通試験となります。

これだけ聞くと、なぜMBAだけ別の試験なのだと思うと思います。実際、熊もそう思いました。そこで歴史を見てみると、どうも起源が異なるようです。

GMATは1953年に、アメリカの9つの大学のビジネススクールが集まってMBA用の共通試験を作るところから始まったそうです。この時の大学は、コロンビア大学、ハーバード大学、ノースウエスタン大学、ラトガース大学、シートンホール大学、シカゴ大学、ミシガン大学、ペンシルベニア大学、ワシントン大学セントルイスです。現在は、GMAC(Graduate Management Admission Council)という団体が試験の作成、運営をしています。

一方、GREは1949年に大学院に行く学生を対象に始まった試験です。これを現在運営しているのがTOEFL、TOEICを作成しているETSになります。内容を見ると、MBAの方が数学のデータ処理の部分がGREの数学より難しく、言語の部分では単語のレベルがGREの方が高いと言われています。

ただ近年は、MBAであってもGREのスコアで評価をしてくれるところもあり、増えてきています。ですが、MBAスクールにとっては、入学者のGMATスコアは重要な数字であるので、GREよりGMATが有利という学校と、まったく気にしないという学校とあるようです。

GMATの試験形式に関する基本情報

2015年時点でのGMATの試験形式に関する情報をまとめると下のようになります。

受験資格:13歳以上
スコアの有効期間:5年間
受験制限:12か月中に5回まで かつ、 31日間に1回まで
申し込み:mba.comから申し込み
費用:1回USD250

受験資格に年齢制限があるのは、今回調べてみて初めて知りました。逆に言うと、13歳の飛び級の天才でも受け入れることができるのがアメリカだなと思います。

GMATはTOEFLの後に受けるのが一般的。なぜなら・・・

そして重要なのはスコアに有効期限があり、これが5年間あるということです。

なお、出願のためにスコア送信を依頼すると、過去5年間すべてのスコアが送られるそうです。

TOEFLの有効期限が2年なので、GMATのスコアを仕上げてからTOEFLへ行こうと思うかもしれません。ですが実際には、TOEFLのスコアを作ってからGMATのスコアを上げに行くことになります。熊が思う理由は3つ理由があります。

  • GMATが年間5回しか受けられない一方、TOEFLは12日間に一回(最大年に20回程度)受けることが可能であるため
  • チャンスが多いTOEFLで力を蓄えてから、数が少ない方で挑戦したいと思うのは自然だと思います。

  • 単純に英語の能力が十分でレベルで受けてもGMATにはまったく歯が立たないため
  • まず英語をある程度できるようになって、それから英語で数学や言語のレベルを上げるという理由です。

  • GMATの文法が若干特殊であるため
  • GMATの試験対策を受けるとわかりますが、一部の文法ではTOEFLの向上には役に立たないような知識を必要としているので、そのような特殊なものからではなく、一般的な言語=英語から攻めようということです。

これらの理由から、一般的にはTOEFLのスコアを固めてから、GMATに移行することが多いです。

味方にできるかで大違いのCAT方式

試験はCAT(Computer Adaptive Test)方式と呼ばれる方法で実施されます。

Computer Adaptiveという名の通り、回答の正解不正解でコンピュータが問題の難易度を変えてきます

つまり、同じ試験問題のセットを受けていても、正解不正解の順番や数によって問題もその難易度も変わってきます。たとえ同じ人が同じセットで受けても、どこかで一か所違う答えを入力すると、問題が変わっていくというシステムです。このシステムだと、最初や途中で正解や不正解が連続したとしても、最終的には実力通りのスコアに到達し、落ち着くだろうということです。

そしてこの出題方式のため、問題のスキップや見直し、修正は一切できません

この方式は、熊にとってはかなり嫌なものでした。というのも、ついつい問題を解いていると邪推してしまうからです。

しっかり解けていると自信を持っているときは、当然正解しているはずなので問題の難易度は上がっていくはずです。ところが、時折、あれっ?簡単だなと思うような問題が出てくると途端に焦ってしまいます。熊は理系だったので、まだQuantitativeの部分は問題の難易度も概ね外すことはなかったのですが、Verbalに関しては、正解を選ぶのが難しいだけでなく、難易度の予想も難しいため、冷静に解いているときでも、難易度が急に上がったり下がったりしたと感じると焦ってしまいました。

対処法としては、難易度などわからないので、冷静に解くしかないのです。

GMATのスコアはすぐに見ることができる!

熊が非常に驚いたのが、GMATの試験は試験終了後すぐに見ることができることです。

試験が終わって様々なアンケート関係の入力が終わると、どーん!とスコアが同じコンピュータ上に現れます。

これは、熊にとってはやきもきする時間が短くて良いとも思えるのですが、同時に頭をフル回転させて疲れ切ったところに低いスコアが出ると、もう何もかも嫌になってしまいます。本当にそれまでの勉強の時間が無駄になったように感じられ、それに輪をかけて疲れが一気に襲いかかってきます。

とはいえ、GMATはどうしても出願起源ギリギリまで粘ることになってしまうことが多いです。その場合、すぐに結果が出るというのはありがたいですね。

実はできるスコアのキャンセル

GMATはかなり特殊なものだと説明しましたが、その一つがスコアをキャンセルできるということです。

例えば、TOEICの試験などは受験したら数週間後にスコアが返ってくるまで何もできません。

ところが、GMATは試験の最後、スコアを確認する前に、このスコアをキャンセルしますか?という質問があります。キャンセルすると、スコアがなかったことになり(=公式の記録には残らず)、非公式となります。そしてその後、非公式としてのスコアを見ることができます。

当たり前ですが、スコアを知ってから一度非公式にしたスコアを公式にすることはできません。

ただ、他のシリーズで説明しますが、GMATは解けた!という感覚と、実際のスコアがなかなか一致しないことが多いようです。

実際、熊が出願に用いたスコアも自分の感覚では下から2番目くらいに出来が悪いと思ったのですが、実際には最高点でした。

これはCAT方式が大きく関わっているのだと思います。あまり解けない=難易度が高いということかもしれないのですが、難易度が対して高くない問題で解けていないとスコアは上がりません。ですので、GMAT受けたけどこれはあまり自信がない、という状況でもスコアを見ないという選択肢はあまり現実的ではないと思います。

まとめると

GMAT対策のための基本情報として、GMATとGRE、TOEFL、IELTSの目的の違いをまとめました。

  • GMATとGREは英語での数的、言語能力を見る試験
  • TOEFL、IELTSは英語の能力を見る試験

加えて、GMATの試験形式に関する情報をとめました。

  • TOEFLを固めてからGMATに移行することが多い
  • CAT方式という難易度が変わる方式ををとっている
  • スコアは試験直後にでる
  • スコアを確認する前ならスコアを非公式に(キャンセル)することができる

次回は、GMATのセクションや目標得点、受験生の間で良く聞かれるGMATの特徴についてお送りします。

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