熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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MBAランキングがMBAスクールに与える影響

      2016/01/05

MBAの留学準備を始めてから、時々聞こえてくる言葉が、“ランキング”です。
ランキングと聞くと、偏差値みたいなものをイメージするかもしれませんが、ちょっと違います。

ではこのランキングとは何でしょうか?
どうやってランク付けしているのでしょうか?
そしてその影響はどのようにあるのでしょうか?

MBAのランキングとは

MBAのランキングとは一体何でしょうか?

ランキング、といっているので、当然学校ごとにつけられた順位のことです。
では、ランキングが上位ならばいいのでしょうか?
上位の方が入りにくいのでしょうか?というと、ちょっと話が違います。
ここでランキングについてまとめます。

偏差値とは違うランキング

日本人が学校のランキングというと、すぐに思いつくのが大学入試のランキングだと思います。
東京大学に入るならば偏差値はこれくらい必要で、慶應大学ならこれくらい、といった入学難易度の目安だと思います。

MBAのランキングも入学難易度の側面もあるのですが、それだけではありません。

それでは、どのようにランキングは決められているのでしょうか?

実はランキングは何種類もある!?

実はMBAのランキングはいくつもあります。ちょうど、全国模擬試験で、主催が駿台なのかZ会なのか、でいくつかランキングがあるように、MBAのランキングも発表団体によって異なります。

有名なMBAランキングは以下の通りです。

  • US.NEWS
  • Bloomberg
  • Financial Times
  • Economist

MBAランキングはどこの発表団体かで結構違う

日本の大学受験用の全国模擬試験だと、偏差値の違いはあれ、そんなに学校の順位自体には大きな違いは出てこないと思うのですが、MBAのランキングは発表団体によってかなり異なります。

例えば、2016年のUS.NEWSでは、1位がStanford Univ.で13位にDuke Univ.が入ってきていますが、2014年のBloombergでは、1位がDuke Univ.で4位がStanford Univ.です。

イメージとしては、MBAの総本山ともいえるHarvard Univ.が両方で1位になっていてもよさそうなものですが、そうなってはいないのです。ちなみに、US.NEWSではHarvard Univ.は2位、Bloombergは8位です。

これらの違いは、単純に発表団体により評価方法が異なるために起こっています。

日本の全国模擬試験は、統計的な処理をして自分が受験者の中でどのくらいの位置にいるのかを表していまので、そのまま入学難易度につながります。

しかしながら、MBAのランキングは以下のように、MBAの在校生、卒業生、MBA生の雇い主、教授陣の質などを元に評価しています。ですので、ランキングが上位だから必ずしも入学が難しいというわけではないのです。(とはいえ、ランキング上位は人気が高いので、その分競争が激しくなる傾向はあります)

  • US.NEWS
  • Bloomberg
  • Financial Times
  • Economist

こうしてみると、MBAランキングは評価方法が意外と多様だということがわかります。

ではこのかなり曖昧な“ランキング”という単語は、なぜこれほど良く聞く単語なのでしょうか?その一因に、学校や学生に与える影響の大きさがあると思います。

ランキングで良く聞く、Top Tierとその重要性

ランキングの話をしていると、良く聞くのがTop Tierといった言葉です。他に、Top30や、Top20と表現されることもありますが、いわゆるMBAで一流校と考えられているグループです。

なぜ、これらが重要かというと、学生にとって非常に重要な就職に影響を与えるからです。

賛否両論あると思いますが、熊個人の考えでは、アメリカは日本以上に人脈が重要です。ランキングが上位の学校ということは、それだけ過去の学生の就職の結果が良いということです。これは昇給や昇進、転職を主な目的としているアメリカ人の受験生にとって、最も大きな影響を与える要因となります。

給与の上昇率が全然違う!

アメリカ人にとっては給与の上昇率が学校によって大きく違います。
Bloombergのウェブを見ると学校ごとの数字が出ていますが、MBA前とMBA後の平均給与、更にはMBA卒業後5年後、10年後の平均給与などが業界や職種ごとに公表されています。

これを見ると、学校によって卒業後の平均給与の値が大きく異なることがわかります。

例えば、Harvard Univ.(Bloomberg8位(2014))を見ると、卒業した時の平均給与はUS$127,000で、5~10年後はファイナンスではUS$162,000です。

これが、UCLA(Bloomberg11位(2014))だと卒業時点でUS$110,265、5~10年後はファイナンスでUS$106,000程度になります。

これを見るだけでも、何が何でもランキング上位の学校に行こうという気持ちを持つのは良くわかります。

では日本人もそうなのか?

なお、ここでアメリカ人と書いたのは理由があります。日本人には社費の人がかなりの割合でいます。社費の人は昇給が会社のルールによって決まるので、MBAの効果ということではないと思います。また、私費でアメリカにて就職する人もいますが、日本に戻って就職する人も多く、その場合、MBAを評価してくれる業界、MBAのランキングまで評価する業界・会社はかなり限られます。なので、ここではあくまでMBAの学生の大半を占めるアメリカ人一般の話として考えてください。

昇給だけでない!就職率も違う!

さて、就職後の給与の上昇具合が違うことは分かりました。となると、当然就職のしやすさも違うことが想像できます。

やはりランキング上位の学校では、就職の声はかかりやすく、選択肢がぐっと広がると言えると思います。

実際、BloombergにMBA卒業後3ヶ月の就職率のデータもあり、これを見るとランキング上位の学校の方が就職率は高めです。

具体的には、Harvardは93%、UCLAは90%、MBAスクールの平均が83%といった具合です。

では、他に就職のしやすさ、給与の上昇具合以外にランキングが上位の学校のメリットはないのかというと色々あります。

就職後も強力な武器になる学校のネットワーク

先ほども言ったように、アメリカの社会では人脈が非常に大きな意味を持ちます。

このとき、学校のネットワークは非常に大きな意味をもつのではないでしょうか?

同窓の人ならば、会話の共通トピックもありますし、何より親近感を得ることができます。人脈の意味では、長い歴史を持つ伝統校(Harvard、Whartonなど)や、人数が多い学校(Harvard、Columbiaなど)は有利だと思います。

やっぱり上位校は知名度が違う!

ネットワーク以外には、知名度や誇りがあります。やはり、ランキング上位の学校は名前が売れています。

どこに行っても、学校の名前を言えば、あぁ、あそこの学校ね、と理解してもらえることが多いです。逆に、ランキングがあまり上位でない学校は、それほど知名度がない場合もあり、学校名を言ってもなかなか伝わらない場合があります。

こういった名声に誇りを感じる人は、ランキング上位の学校が合っていると思います。

学生の質も上がる!?

ランキングが上がると、一般的には学生の質も上がるということがあります。

先ほどの給与の上昇率にも関連しますが、ランキングが上位であるほど得られるものが多いため、基本的には競争率が高いことが多いです。そのため、より厳しい試験を乗り越えてきた学生=一般的には質が高い学生、がいる可能性が高いです。結果、より質の高い学生がよりよい就職先に行くので、より学校のランキングが上がるという好循環が生まれます。

社費の人には足かせになることも

社費の人に関連する内容ですが、会社によってはランキング上位○位以内のみスポンサーになってくれるというところもあるようです。また、ある会社は同じ学校には2名以上は出さない、またある学校は同じ会社から2名上は受けないという方針のところもあるようです。

まとめると

MBAとランキング、切っても切り離せない関係のものです。

  • ランキングは団体によって意外と異なる
  • アメリカ人にとってランキングは就職・給与に直結する切実な問題
  • アメリカ社会でのネットワークなども上位の方が得やすい
  • ランキング上位=厳しい試験を超えてきた人が多い
  • 日本人にはランキングの影響は比較的限定的

ランキングは学校の一つの要素です。
ぜひあなたに合った学校が見つかると良いですね!

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