熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

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【授業】リーダーにもメンバーにも必須の能力Leadership

      2016/01/05

スティーブ・ジョブスジャック・ウェルチ本田宗一郎。有名経営者には、そのリーダーシップを示すエピソードに事欠きません。

では、リーダーシップとは何でしょうか? どのようにすれば、それは身に着くのでしょうか?加えて、グローバル化が進む近年はダイバーシティストレスといったキーワードも聞こえてきます。

Leadershipのクラスでは、ケースやゲームを用いながら、ストレス、権力といったキーワードに焦点を当てつつ、リーダーシップを理解していきます。

【Why】メンバーこそもつべきリーダーシップ?

リーダーシップはなぜ必要なのでしょうか?

リーダーシップと聞くと、リーダーが持っていればいいもので、メンバーには必要ないものと理解する人がいます。ですが、リーダーシップは、リーダーのみが持っても意味がなく、メンバーが持ってこそチームが上手く動き始めるものだと熊は思います。

熊の思うリーダーシップとは、全体最適しつつ物事を前に進める能力です。

全体最適しつつというのは、一部の人間だけが利益を得るのでははく、メンバー全体が利益を得るという意味です。ただし、全体最適の結果、一部が不利益を被ることはしょうがないのではないかと思います。もちろん、フォローや不利益の最小化は必要です。

そして、チーム全体をリード(前に進める)能力です。

具体的には、将来のビジョンや、それを伝える力、交渉力や行動力などがあると思います。

なぜリーダーシップをリーダーではなく、メンバーが持っていると良いと思うかというと、リーダーシップをメンバーが持っていると、

  • 全体を見て行動をすることができる
  • リーダーが進めようとする方向にどんどん進む

からです。

とはいえ、これは熊個人の考えで、リーダーシップに正しい、間違っている答えはないと思います。

リーダーシップの授業では、リーダーシップには色々なスタイルがあり、そのスタイルの特徴を、長所短所、パーソナリティなどの様々な視点から見ていきます。

【What】リーダーシップを様々な視点と絡めて

授業の初めは、リーダーシップとは何ぞやからはじまります。

クラスの中でもリーダーシップの定義に関しては様々な議論が盛り上がります。サポーティブなものが良いという意見もあれば、戦場やエマージェンシーの場合には、強硬なリーダーシップの方がよいという意見もあります。こうした中で、リーダーシップとは何かという理解を深めていきます。

自己評価と360°評価

後々、詳細を書きますが、リーダーシップの第一歩は、自己評価です。

自分が思っている自分と他人が思っている自分に乖離があると、当然上手くコミュニケーションをとることが難しくなります。そこで、同じ調査シートを用いて自己評価と他人評価を比較し、客観的に自分の姿を見つめなおします。

ビッグ5

キャラクターの話です。人間の性格を分類する方法は、非常に多く開発されているのですが、その中でもポピュラーなものにビッグ5というものがあります。これは人間の性格を5つの要素で説明しようとするものです。

  • 経験への開放性 (Openness to Experience) = 好奇心の強さ
  • 勤勉性 (Conscientiousness) = まじめさ
  • 外向性 (Extroversion) = 1人が好きか大勢の人が好きか
  • 協調性 (Agreeableness) = 他人と上手くコミュニケーションできるか
  • 情緒不安定性 (Neuroticism) = 精神的に安定しているか

ここでもやはり、自分の評価と他人の評価の平均とを比較して、自分とは何かを見つめます。

ストレス

ストレスは現代社会では、人の幸せ、生産性と切っても切り離せない関係にあるものです。このストレスをどうやってコントロールしていくか、ストレスの原理とその対処法の基礎を学びます。

ストレスは常に悪いものではなく、人にやる気やモチベーションを与える良いものでもあります。これが健康に影響を及ぼし始めるときは、何かが上手く行っていない証拠です。これに適切に対処する方法を学びます。

また、タイプAと呼ばれる競争心が強く、攻撃的な特徴を持つ人がいます。タイプAの人はストレスの影響を受けやすいので、特に注意が必要です。

権力

会社で出世したい!と思っている人には非常に興味のあるテーマだと思います。

この回では、権力とは何か、それにどのように対応していくのかといったことを学びます。権力を持つと人の態度が変わります。適切な情報が集まらないといったことが起こりえます。

逆に自分が権力の影響を受ける側だとどのように対応すべきかといったことを学びます。

多様性

グローバル化が進む世の中では、多様性は避けることのできないテーマです。

多様性とは性別、人種といった人の違いのことです。性別などが注目されがちですが、国籍や性格といったものも多様性の例となります。過去のマネジメントは、できる限り均一にしようとしていたと熊は思うのですが、今では逆に多様性を利益の源泉にすることを目標にしています。

【How】360°評価にゲームとケースでリーダーシップを学ぶ

フィードバックが大切 360°評価

熊個人だけかもしれませんが、日本ではフィードバックが比較的少ないと思います。アメリカでは、日常的にあちこちでフィードバックという言葉を聞きます。これは、マーケティングなどでアンケートを求める場合もフィードバックと言いますが、どうだったか意見を求められるときや、評価を求められる時もフィードバックという表現をします。

そして、そのフィードバックはたいていの場合、ストレートな意見で熊にはとても刺激的でした。

リーダーシップの授業では、360°評価を行いました。

前職の同僚や上司などに自分の様々な特性について、5段階で評価をしてもらいます。そして、自分も同じシートで自分について評価を行います。この周りの人と自分の評価の違いを見よう!というものです。

これが非常に楽しかったです。

というのは、人によって全然違う結果がでてくるからです。ある友人は、ある項目では上司と同僚の評価が真反対で、人によって態度を変えているのでは?と思われたり、他の友人では自分では高いと思っていた項目で、周りから全然評価されていなかったりと、現実を突きつけられました。逆に、自分が低いと思っていた能力が、周りから評価されていたりと、思っていた自分像が意外と他人から見られている自分像と違うところ面白いのです。

自分のことわかってないという現実を見せつけられました。

ゲームでも真剣になる!Everestという登山ゲームでリーダーシップ

いかにもMBAっぽい授業です。

チームワークの会には、Everestというオンラインゲームを行いました。

目標と登山能力が違うアスリート、写真家、環境保護家などと共にEverestの登頂に挑戦します。1ターン毎に、様々なアクシデントが起こり、その都度、救急道具を誰が持っているかなどで作戦会議をしつつ、登山を進めていきます。当然、登山中に緊急搬送されるキャラクターや、チーム内で揉めたりするのですが、これによって人の様々な側面を顕わにする場面がありました。

ある人は、大人しいと思っていたのに、ゲームではムキに主張したり、また逆にアクティブだと思っていた人が、実は冷静だったという具合にです。

ゲームと侮るなかれ、チームワークを考えさせられる授業でした。

ケース・コーチKとコーチKnight

一番記憶に残っているケースはコーチKコーチKnightのケースです。リーダーシップの一番初めのケースということもありますが、この二人はマネージャー像の典型例だと思うからです。

コーチK、コーチKnightともに、実在の人物です。コーチKはデューク大学のバスケットボールのコーチ、マイク・シャシェフスキー、コーチKnightはインディアナ大学のバスケットボールのコーチ、ボブ・ナイトです。

コーチKのポリシーはチームメンバーを家族のように扱うこと、コーチナイトのポリシーは勝利への熱意です。勝つためならば、、、いうポリシーです。ちなみに、コーチKはコーチKnightの弟子にあたります。

コーチKnightはあまりにも勝利にこだわりプレーヤーを罵倒するなどし、ニュースメディアでその動画が放映されました。その結果、米国では大きな話題となり、監督勝利数ランキング上位であるにも関わらず、最終的にコーチを解任されてしまいます。

一方、コーチKは順調なコーチ人生を歩み、大学バスケットボールコーチとして目覚ましい成果を残しました。その後、アメリカ代表のコーチになり北京オリンピックとロンドンオリンピックで金メダルに導いています。

一般的な人からすると、コーチKの方がいいという人がほとんどだと思います。ですが、そこはMBAです。議論が進むと、意外とコーチKnightも必要だという意見がでてきます。ここからが議論の始まりです。

このように、ケースを通じて様々なリーダーシップのスタイルについて学び議論を重ね、リーダーシップとは何かをより深めていきます。

まとめると

熊個人は、リーダーシップはスポーツに近いと思っています。

スポーツで上達するためにはがむしゃらに練習することも重要ですが、それと同様に、適切な知識と指導が重要だと思います。名のあるスポーツ選手はトレーニングにも精通していて、どのトレーニングを何のためにやるのか、その長所と短所はなど非常に詳しいと聞きます。

リーダーシップの授業ではリーダーシップに関する適切な知識と指導方針を学ぶことができると思います。今度は、それを実践し、身に着けていくことが必要です。

今後の様々なグループワークやプロジェクトを通して、全体最適を常に探り続けることや、毎日の周りの人とのコミュニケーションを鍛え、物事を前に進めていけば、必ずや学んだものが身につくと思います。

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