熊のカリフォルニアMBA留学記

理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

*

MBAに来た目的は?現役生にメリットを聞く

      2016/01/05

ビジネス、そしてプロフェッショナルの経営者を目指したことがある人は、一度は聞いたことがあるMBA。

それでは、実際にMBAに来た人は、何を目的にMBAに来たのでしょうか?
もし自分が入学したら、一体どんな目的で入ってきた学生がいるのでしょうか?
もちろんすべてのMBA生は出願エッセイ作成時には、入学の目的を書いているはずです。ですが、実際に入学してみて、気持ちは変わることはないのでしょうか?そしてMBA取得のメリットとは何でしょうか?

そこで熊が周辺のMBA生に目的と聞いてみました。残念ながら統計はとっていないのですが、気軽に聞いた際の返事なので、エッセイなどには書いたものとは違う生の声だと思います。

大多数が就活を有利に。キャリアアップのため

アメリカで昇進するならば、MBA!

なんといっても一番多い理由はキャリアアップのためでしょう。友人のアメリカ人らに聞いてもたいていがキャリアアップ、昇進のためといった答えが返ってきます。

アメリカでは(特に大企業では)MBAはマネージャーになるための必須ルートのようです。日本では、社内研修などで管理職候補を教育していきますが、アメリカではその役割をMBAという大学システムが担っているという印象です。ですので、アメリカで就職をしようとする学生にとっては、卒業とともに待遇が良くやりがいの職場に就職するということが大きな目標となっています。

もちろん学校側も十分にそれを理解しており、ネットワーキング(人脈づくり)を始めとして、あらゆる手段をもって学生の就職をサポートしてくれます。

就職をサポートしてくれるというと聞こえは良いのですが、大学運営をビジネスとして捉えると、大学の成果はUSA Newsなどによって行われる大学(学部単位)のランキングを上げることになり、その手法として学生に良質な教育を提供することになります。このランキングにおいて、卒業生の就職は大きな割合を占めます。したがって、大学の目標と学生の目標が就活という一点で一致しているのです。

実際、ブルームバークなどは、就職によってどの程度給与が上がったかまで、情報を公開しています。

授業で学ぶビジネスという知識やノウハウも実力アップとキャリアアップをつなげていると思いますが、この就職を良くしようとするシステムが、MBAと昇進を更に強く結びつけていると思います。

日本企業ならば出世に有利になるのか?

では、日本にある企業ではどうでしょうか?

これは正直、会社によるとしか言えないと思います。外資系の企業の一部ではMBA生の採用枠があり、給与も比較的高めだそうです。ただこれで給与がすぐに増えるかは、前職の会社と転職先の会社によります。また外資系は比較的好待遇ですが、Up or Outという言葉に代表されるようにその分雇用が不安定かつハードワークなる傾向があると聞きます。

昔からある日本企業はどうか?というと、これも企業によります。
MBA卒業後すぐに役職が上がる会社があると聞く一方、大きく待遇は変わらないという会社もあります。おそらく自分の会社がどうかというところを確認するには、MBAを取得した先輩方がどのような進路をとっているかを見れば、大まかなところは予想がつくと思います。

転職したい

職種のチェンジか業界のチェンジ

キャリアアップの例にも繋がりますが、他によく聞く理由は、転職したいからという目的です。

転職といっても色々ありますが、転職か業界の変更をしたいという学生は良く聞きます。

例えば、前職は会計の仕事をしていたけれども、会計があまり好きでないことに気づいたので、オペレーションの仕事に変えたい。前職は金融業界で仕事をしていたけれども、今度はホットなテクノロジー業界で働きたいといった理由です。

ただし、友人と話していて良く聞くのが、職種と業界の両方を変えることは難しいということです。

ここでいう職種とは、会計、オペレーション、マーケティングといった会社内での機能、業界とは金融、テクノロジー、バイオといった業種のことです。職種のスキルは業界を変更しても比較的転用が効きます。同様に、業界が同じ場合ならば職種が違っても業界の慣習などを知っているので、以前の職種の経験を生かして次の職種で更に幅の広い仕事をしやすくなります。しかしながら、職種と業界を同時変えると、前職の経験のどちらも生かすことが難しいため、転職後すぐに能力を発揮することが難しくなります。

例えばこんな転職

ちなみに、私のいた学校では、

  • エンジニア(テクノロジー業界)→ マーケティング(テクノロジー業界)

といった転職を希望している学生や、

  • マーケティング(テクノロジー業界)→ マーケティング(製薬業界)

といった学生などがいました。

こういった転職については、国籍を問わず多くの学生が希望していると思います。

体系的な知識を得たい

経験はあっても全体をよく見たい!

コンサル出身の学生や、前職で大きなチャレンジをした経験のある学生からよく得られる回答です。

コンサル出身の学生は、前職で様々な業界を見ており、加えて大きな視点で異なる業界や会社に対して問題解決を行った実務経験を豊富に持っています。しかしながら、ビジネスというものは、競争戦略、財務前略、オペレーションに、人事戦略といった様々なものが複雑に絡まりあって動いているものです。これを科学的かつ体系的に分析、評価、改善していくかということがビジネスという学問です。

今持っている体験に加えて、MBAでこの包括的な知識を身に着けて一段ステップアップするためにという目的でやってくる学生がいます。

まだまだ実力が足りない!

また、前職において大きなチャレンジをした結果、うまくいった、あるいはうまく行かなかった経験を持つ学生の中には、体系的な知識を得ることが目的だという回答が見られます。

例えば、前職で大きなプロジェクトのマーケティングを担当して、結果的にプロジェクトはうまく行って、利益を上げることができた。しかしながら、実はその陰で財務部やオペレーション部隊と大きな衝突があり、プロジェクトは難航した。今後、こういったことが起こらないためにも、体系的な知識を得たいといった経験を話してくれた友人がいました。

起業したい、そのパートナー探し

アントレ授業と人脈

そんなに絶対数は多くありませんが、起業したいからという目的でMBAに入学する学生もいます。

ビジネススクールにおいて企業は大きなテーマであり、大学としても強く推奨しているところもあります。そのためアクセラレーターやインキュベータのシステムを持つビジネススクールがあり、起業家にとってはこういったシステムを学生として学びながら利用できる点は大きな利点となります。

加えて、特にシリコンバレーで顕著ですが、起業においてはエンジェル投資家やベンチャーキャピタル、起業精神のある優秀なプログラマといった人脈が非常に重要です。MBAではセミナーや講演会、ワークショップなどに加えて、授業そのものでもこういった人脈に触れることができます。

起業家の友人いわく

起業を志す学生にとってはまたとない良い環境だと思います。

実際、私の周りにも、入学してすぐ起業したクラスメートがいます。
彼いわく「興味が近くて優秀な起業パートナーを探すためにMBAに来たんだ」ということでした。

休みたい

え?そんな理由でと思うかもしれませんが、意外とこの理由もいます。

家が裕福な学生に多い印象です。どの国でも、やはりお金を稼ぐということは精神的にも肉体的にも疲弊するようで、最前線でバリバリ働いてきた学生の一部には、ちょっと休憩の意味もあると言っていました。

実際、2008年にサブプライム問題で金融業界にて大量の離職者が出たとき、MBAの受験生の数は増加したそうです。サブプライム前にしっかり稼いでいた学生は、MBAでちょっと休みながら業界が落ち着くのを見つつ、更に違う職種のスキルも身に着けていたそうです。

まとめると

まろめると以下が私の周りの学MBA生に聞いてみたMBAスクールに入学した理由です。

  • キャリアアップのため
  • 転職のため
  • 体系的な知識のため
  • 起業のため
  • 休憩するため

これに加えて、1年9か月程度の学生という身分が与えられます。

学生という身分は実は非常に魅力的で、社会人である組織に属していると入れない企業に入れるといった学生ならではの利点があります。

ですが何より重要なのは、この2年弱という時間だと思います。

学生なので当然勉強をする必要があります。求められるものもそれなりの量があります。ですが、やはり社会人(特に日本人)に比較すると学業に費やす時間は短い傾向があります。

この時間に起業をしたり、会社研究をしたり、インターンで他業種の経験をしたりと様々なことに挑戦できます。
これも大きなMBA生の入学の目的ではないでしょうか。

MBA留学に興味があるあなたへの記事はこちら

MBA留学や受験に関連する記事のまとめのページ

money_bag_dollar熊のカリフォルニアMBA留学記
理系の熊がカリフォルニアで七転八倒したMBA留学の記録(ブログ)です

MBAの予備校のサービスや場所についての徹底比較
chizu_color【MBA】予備校種類の特徴と比較【まとめ】サービスと場所一覧
MBAに限らず、留学を決意して一番に気になるのは英語力です。学部や大学院の入学願書には必須のTOEFL、IELTSの試験が大きな課題です。 ...

MBAや経営学修士、MOTや経営工学の違いについてのまとめ
job_science_teacherMBAにMOT、経営学修士、経営工学、専門職大学の定義の違い【まとめ】
理系職種の人が技術をある程度学んだ時に気が付くのが、自分にはマネジメントのスキルも必要であるということだと思います。 戦略と...

国内のMBAと海外のMBAの違い。その1として授業で用いる言語や授業内容、入試制度や難易度の違いについて
school_test_seifuku_girl違いを徹底比較。国内と海外MBA。言語・授業内容・入学試験編
経営を学ぼう!と思うと、一番に思いつくのはMBAの取得だと思います。 MBA取得を目指し経営を学ぶことで、経営層の考えが分かる、一...

 - MBA受験 , , , , ,